【完】立花くんは愛し方を間違えてる。




一瞬、本気で傷ついたのに〜!


頬を膨らませるわたしを見てケラケラと笑う立花くん。



「怒んなよ。ホントにこんな顔になるぞ?」



「ハッ……しまった」



「なんてな。……大丈夫だって、心配すんなよ。おまえ、怒った顔も可愛いから」



「……は、はい!?」




わたしの聞き間違い!?


今かわいいって言った!?



……って、騙されちゃいけないよ、わたし!


これはまた、さっきの七五三パターンで、期待させて落とすやつだ!



「……」



と、身構えるけど。


立花くんはそれ以上なにも言わない。



こういうの、ズルいと思う……。




ふと恥ずかしくなって視線を下にずらすと。


つまみ細工の髪飾りがパッと目についた。



わたしの着物と同じ、淡い水色をした花の髪飾り。




(かわいい……)




「欲しいの? それ」


「え?」



立花くんが空いている左手で指差したのは、私の視線の先と同じ、髪飾り。