放課後、
柊君と一緒に帰ることが許されなかったため一人で下校。

みさが部活に入ってなければなぁ...

そんなこと考えながら
教室を出る。

「深神さん!!」

あぁ、明日も柊君誘おうかな。
でも断られるよね。

「深神さん!!」

どうやったら振り向いてくれるんだろう...?

「深神さん!!」

『??』

気づけば知らない男の子に
腕を掴まれていて。

『あの...?』

「やっと気づいたー」

ずっと呼んでたんだよ。
疲れたのかそう言ってすわりこんでしまった男の子。

『えっ、ごめんね。
考え事してて...』

シュン.....となる私に

「全然!!」

と、さわやかな笑顔で返される。
笑うと見える八重歯はとても、可愛い。

この人、モテるんだろうな...

『えっと...
あたしに何か用事??』

「話したいことがあるんだ。
中庭、来てくれませんか??」

『いいよ!』

うちの学校は屋上がとても綺麗で
たくさん人がたまるため
中庭は人がめったに来ない。

中庭は告白スポットらしい。

...なんて、
あたしに告白なんてありえないけど!!