課内は謎の段ボールや備品に溢れて、誰が何を管理しているかパッと見では分からない。
そうしたものをひとつずつ動かしては探し、元に戻しては次の荷物を動かし……
そうして時間は過ぎていき、時計が20時を刻むころに希美が歓声をあげた。
「ありましたぁ!!!」
「あったか……」
満面の笑みを浮かべる希美を見て、橋爪はひとつ大きく深呼吸をした。
そして持ち上げていた段ボールを元の位置に戻して、埃をはらうように手を叩く。
「ご苦労さん」
ネクタイを緩めながら微笑む。
「すみません……」
改めて謝罪し、希美も同じく手元のがらくたを整えて力を抜いた。
「これで安心して研修出れるわ」
「あはは……私も安心して土日を迎えられそうです」
手にした書類を改めて見る。
探し求めていたこいつは、なぜかカウンター下の棚に居座っていた。
「なんでそんなとこにあんの……?」
疑問に思った橋爪がデスクに置きっぱなしの冷たくなったコーヒーをすすりながら問う。
希美は考えてみてから「たぶん……」と予想する。
「書類を持ってたときに誰かがカウンターに来て、部外秘だからって無意識のうちにそこの棚に置いちゃったんでしょうねぇ」
「バカ……!」
そんなけなし言葉も、今までのような鋭さは感じない。
「橋爪さんのおかげです、ありがとうございました」
「いえいえ」
言って、橋爪はにやりといたずらに笑う。
その瞬間、希美に嫌な予感が走る。
(な、なに……!?)
ファインティングポーズをとったところ、橋爪はナマステのポーズで返した。
「ランチ1回おごりな。ご馳走さまです」
「うっっわー!!! 意地悪い大人、最低!!」
「それぐらい当然でしょー華金潰されたんだし」
「予定ないって言ったのそっちじゃないですかッ」
ぎゃーすか文句を言う希美の言葉など耳に入るはずもなく、橋爪は首を鳴らしながら帰り支度を始めた。
そうしたものをひとつずつ動かしては探し、元に戻しては次の荷物を動かし……
そうして時間は過ぎていき、時計が20時を刻むころに希美が歓声をあげた。
「ありましたぁ!!!」
「あったか……」
満面の笑みを浮かべる希美を見て、橋爪はひとつ大きく深呼吸をした。
そして持ち上げていた段ボールを元の位置に戻して、埃をはらうように手を叩く。
「ご苦労さん」
ネクタイを緩めながら微笑む。
「すみません……」
改めて謝罪し、希美も同じく手元のがらくたを整えて力を抜いた。
「これで安心して研修出れるわ」
「あはは……私も安心して土日を迎えられそうです」
手にした書類を改めて見る。
探し求めていたこいつは、なぜかカウンター下の棚に居座っていた。
「なんでそんなとこにあんの……?」
疑問に思った橋爪がデスクに置きっぱなしの冷たくなったコーヒーをすすりながら問う。
希美は考えてみてから「たぶん……」と予想する。
「書類を持ってたときに誰かがカウンターに来て、部外秘だからって無意識のうちにそこの棚に置いちゃったんでしょうねぇ」
「バカ……!」
そんなけなし言葉も、今までのような鋭さは感じない。
「橋爪さんのおかげです、ありがとうございました」
「いえいえ」
言って、橋爪はにやりといたずらに笑う。
その瞬間、希美に嫌な予感が走る。
(な、なに……!?)
ファインティングポーズをとったところ、橋爪はナマステのポーズで返した。
「ランチ1回おごりな。ご馳走さまです」
「うっっわー!!! 意地悪い大人、最低!!」
「それぐらい当然でしょー華金潰されたんだし」
「予定ないって言ったのそっちじゃないですかッ」
ぎゃーすか文句を言う希美の言葉など耳に入るはずもなく、橋爪は首を鳴らしながら帰り支度を始めた。

