背中をおして

転校してから1週間がたった。



あの日から隣の席の人は1回も来ていない。
日に日に不安は増していく。





今日もいつもと変わらず朝のホームルームのチャイムが鳴って小山先生が来た。



「おはよう!欠席いますか?」


「早瀬欠席です。」


「またか~。」



ガラッ



教室の後ろのドアが開いて男の子が入って来た。
その男の子は私の隣に座った。



私は隣の席の男の子から目が離せなくなった。



え?何で?
何でここにいるの?
どうゆうこと?
意味が分からないよ。





「颯ちゃん…?」