背中をおして

「よっ!」



ホームルームが終わってすぐ、前の席の子が馴れ馴れしく喋りかけてきた。



「え?あ!朝の!」


「そうそう!名前言ってなかったね!九条秋菜(くじょう あきな)!秋菜って呼んでくれたらいいよ!よろしくね、空花!」


「私緊張しすぎてて全然周り見てなかった!あらためてよろしく!」


「今日の放課後学校案内しようか?」


「ほんと?お願いしてもいい?」


「いいよ!」


「じゃあ、よろしく!」


「うん!」



秋菜はすごく喋りやすくてすぐに仲良くなった。