背中をおして

昼休み。
私はいつも秋菜と屋上で食べている。



「ねぇ!あの早瀬君って人なんか失礼じゃない?」


「え?あ~。あいつはあぁいう奴なんだよ。本人悪気あってあの態度とってるわけじゃないから許してあげて!」


「別にいいけど。絶対関わりたくない!」


「そんなに?」


「うん!」


「って言ってるわりには初対面の時すごい見つめちゃってたけど?」


「え!?見つめてる!?そんなことない!絶対ない!」


「えー!じゃあ洸見て泣きそうな顔してたのは何?」


「え……。それは。」


「言えないようなこと?」


「そうではないけど。色々あって。」



私は颯ちゃんがいなくなってから颯ちゃんのことについてはあまり話してこなかった。



話し出すと颯ちゃんとの出来事が全部過去のものになる気がした。



それに、颯ちゃんは今でも生きている。
なのにそんなこと話せなかった。