春の日差しが暖かい日、私はこの学校に入学した。


春の麗かな日差しが今すぐにでも私を眠りにつけようとする、そんな日だ。


私は、坂下 麗桜(さかした うらら)

私は今日、この辺りでは一番の名門高に入学した。


私がこの名門高に入学した理由はただ1つ。

ここの学校は私の祖母が理事長をしている学校なのだ。

だから私はこの名門高に簡単に入ることができた。


私に意思はないのだ。

そう、まるで心のない人形。



そんな私はこれから甘くてほろ苦い恋をする。

だが、今の私はまだそれを知らないー…