あの日以来、色のない世界を淡々と生きてきた。

だけど、貴方に会ってこの世界は虹色に変わっていった。



だから、神様...。
もう少しだけ時間をください。

この思いを、伝えられるその時まで......。

★☆★☆

ーお姉ちゃん...。
助けて......。

真っ暗闇のなかで、妹に呼ばれる。

ー助けて、助けてよ...!

辺りの闇は、体にへばりつき更なる闇へと誘っている。

ー幸せになんてさせない......!!!

その言葉と共に、妹の声も辺りの闇も消えていく......。

ーわたしは、生きてちゃいけないんだ...。
だったら、こんな命......。
なんの価値もない...!

そして、ここで意識はシャットダウンした。