……俺の心臓が持たない。
「ちょっと、先生?はやくいきましょ?」
「…ああ」
如月の後を追い、隣に並ぶ。
「呼び込みなら、声掛けしなきゃなんじゃねぇの?」
「…たぶん。でも、恥ずかしくて出来ません」
「…だと思った」
さっきから声を出そうとして頑張ってるのは分かっていた。
どう考えて呼び込みなんて向いてないだろ。
「…サボるか」
「え?」
「面倒だし」
「…でもどこで?」
「英会話室」
英会話室なら誰もいない。
それに誰もこないであろう。
鍵を所持しているのは、俺だけなはず。
「んじゃ、決まりな」
「…はい!」
一つ下に下がって奥の英会話室に着いた。
「はい、入って」
「はい…。英会話室初めて入りました」
「だろうな。英会話の授業ないし」
英語の資料が沢山並ぶ英会話室。
何故か二人がけのソファと小さな机もある。
「ここ、座ろうか」
「はい…ソファあるなんてすごいですね!」
「うん、たしかに」
ふと如月を見ると、短すぎるスカートからのぞく細めの白い足。
…これ、俺まずい気がする。

