しばらく車を走らせると私たちの最寄りの師走駅が見えてきた。
地元の見慣れた風景。
クリスマス仕様になっていてイルミネーションがすごく綺麗。
「……着いた」
「はやっ!……ここかぁ」
綺麗なマンション……。
ここのマンションいつも買い物行くときに通るけどまさか先生の家だとは……。
「何階?」
「一番上」
一番上…12階?!高い……。
エレベーターに二人きり。
密室で少しドキドキした。
エレベーターが開くとそこには綺麗な女性が立っていた。
「あっ〜!明希!どこ行ってたの?」
「その前にお前は何しに来た」
「何でもいいでしょ〜!今日明希のところに泊まってい?」
と、泊まる?!
先生…の知り合い?
彼女……じゃないよね。大丈夫だよね。
だとしたら元カノとか?!
「とりあえず今日は無理。連れがいるんで」
「あ、彼女さん?って……年下?超可愛いじゃ〜ん」
「…え。あのっ」
いきなり手を握られた。
なんか近くにいるとお酒のにおいがする。
「姉貴…。迷惑してるだろ。やめろ」
「…姉……貴?お、お姉さん?!」
「そうよ。麗華(れいか)って言うの。よろしくね♪」
「あ…私は如月誄歌…です!」
「誄歌ちゃん♪可愛い名前!」
なんだ……。
お姉さんだったのか。
それにしても綺麗だなあ。
モデルさんみたい!
「誄歌から離れろよ」
「そんなこと言わないでよ!ほら、とりあえず3人で明希の部屋行きましょ?」
お姉さんに連れられやってきた。
霜月の表札。
お姉さんがガチャと開けると私を中に入れた。
「…くさっ。ここでお前酒飲んだだろ?」
「てへっ♪」
「あーあ……。頼むからデスク周りでくつろぐのやめてくれ」
「別にいいじゃない!……って、何か今ファイルから落ちたわよ」
お姉さんが拾ったのは……クラス写真。
…これって私写ってるよね??
「クラス写真か。文化祭のときの?へぇ。あんた何この白スーツは」
クスクスと笑いだすお姉さん。
先生の白タキシードコスは似合ってたけど……。
どこが面白いのかな……?
「あー面白い。あんた似合ってなさすぎ」
「うるさいな。返せよ」
「えぇー!待って待って待って?!……これ誄歌ちゃん…?」
「あ」
ば、バレました……。
「そうだけどなに?」
「なに?じゃないでしょ?!生徒に手だしたの?」
「……」
「あ、あの…お姉さん。私がいけないんです。先生は悪くないので」
「誄歌ちゃん……。明希なんかでいいわけ?」
「なんか…じゃなくて先生じゃなきゃダメなんです!」
……はっ!
やばい……やってしまった。
つい大声になっちゃって……恥ずかしい。
「そう。明希のこと好きなのね」
「……はい」
「ま、私は誄歌ちゃん可愛いし全然いいんだけどねー♪お父さんは知らないわよ?」
「卒業したら親父にも言うよ」
「そうなのね。…じゃ、私邪魔みたいだから帰ろうかな〜?よい聖夜を!」
またね♪と言って帰っていったお姉さん。
「…はぁ。ったく。ごめんな」
「あ、ううん。大丈夫!お姉さん美人だね」
「そうか?もうあいつ30だけど」
えぇ?!あれで?!
まだ全然20代だよ?!嘘?!
「…ま、姉貴の話はいいから。こっち来て」
「う、うん…」
先生に招かれてベッドに座った。

