「んー美味しい!でさ、先生と何話してたの?伝言とか絶対うそ」
購買で買ったパンを頬張りながら問いかける柊花。
「ただ昨日のこと聞かれただけ!大丈夫だったかって…」
「うわぁ!なにそれ!超優しい〜」
1人で盛り上がってる柊花に首を傾げた。
「なんか誄歌が男の話するとか珍しいから嬉しい」
「え、そうかな?」
「うん!先生のこと絶対好きでしょ」
「…いやーそれは……」
「まだにしても、これから好きになるのは時間の問題ね♪」
すごいハイテンション……。
たしかに男の人の話とかはしたことなかったかも。
「あっ!雄飛くんからLINEきた♪」
「連絡先聞いたんだ?」
「うん!昨日勇気出して聞いたの!
私の好きなアーティストのCD貸してくれるみたいでさ!」
柊花につられて私も笑顔になる。
「あ、今CD渡せないかって言われた…」
「行って来なよ!」
「うん……ごめん。すぐ戻る!」
猛ダッシュで出て行った…。
嬉しそうだなぁ。
「あれ、如月…」
「?!」
せ、先生?!なんで?!
「…屋上は出入り禁止のはずだけど?」
「あ、あのこれは…友達が…」
「ふーん。隣いい?」
「は、はい!」
私の隣に座る先生。
ちょっと触れ合うくらいの距離。
…近い。

