運命の相手は先生?!






…。


無言…。なんだけど…。


お礼言いたいんだけどなかなか言い出せない。



「如月さん。実は伝言とかないんだ」

「え?」



人気のない廊下まで来ると立ち止まって先生はこちらを見た。



「昨日…大丈夫だった?」

「あ、大丈夫です。先生のおかげで!
本当にありがとうございました!」

「そうか。それなら良かった」



あ…あの時のかわいい笑顔……。


やっぱりあの人なんだ。改めて実感。


笑顔の先生に胸がドキドキした。



「昨日本当はあのまま付き添いてやりたかったけど…この通り、急遽ここに来ることになったから色々あって…」



そうか……。


そんな中わざわざ私を助けてくれたんだ。


優しいんだな……。



「心配だったから元気そうで安心した」

「おかげ様で!ありがとうございます」

「…あ、それと如月は英語苦手なんだってな?」

「…え、はい」



英語本当苦手。

平均点とったことない…。



「俺英語担当だから。ちゃんと勉強しておいてよ?」



ちょっと意地悪そうに笑う先生。


…英語なんてやりたくないよ……。



「分からないことあったら聞いて」

「はい!」

「ん、じゃあ。次の授業遅れないように」




……ん?


朝は敬語でいかにも先生って感じだったのに…


タメで如月って呼び捨てだったよね?


…ま、いっか!