FOREVER FRIEND

「武山!それは違う!!」
「笹本~、お前には関係ないだろ?」
「関係あるし!俺、水沢と大友さんが揉めているの一部始終見てたから」
「俺も!俺も!!」
笹本の横にいたのは林と言う男子生徒だった。2人共、3組の生徒だった。
2人は別の先生に用事があって職員室に来ていたところだった。

「さっきから黙って聞いてたけど‥‥悪いのは完璧、水沢たちだから」
「そうだ、そうだー!!」
「お前らなぁ~、せっかく、まとまった話をほじくり返すなよ!」
武山がまた、めんどくさそうに言う。

「だって、武山が大友さんの事ばっかり、悪く言うからだろ!」
「コラ!教師を呼びつけにするなっていつも言ってるだろ!」
「しかも、大友さん。水沢に殴られてたし」
「はぁ?どういう事だ?」
「俺たちの口からは詳しくは言えない。大友さんが本当の事を言わなかった事を、俺らが勝手にベラベラ言えるはずねぇじゃん」
「そうだ、そうだ~!だから、その子も大友さんも悪くない。悪いのは水沢たち!!まだクラスに残ってた奴らにもちゃんと聞いた方がいいと思うけど?」

「あぁ~、お前ら話をややこしくしやがって」
「本当の事を言っただけだし、武山が水沢の事をよくも知らないくせに大友さんとその子を悪く言うからだろ!俺が大友さんだったら水沢ぶん殴ってたし」
「はぁ~、分かったからお前ら今日は帰れ、帰れ。後の事は3組の担任と相談しとくから」
「佐田、お前も帰っていいぞ」
「武山!!ちゃんと真相確かめろよー」
「そうだ、そうだー!!」
「チッ、お前ら少しは敬語を使え!俺は教師だぞ!林、さっきからほとんどお前はそうだ、そうだー!!しか言ってねぇ~し」」
笹本と林が渋々、職員室から出て行った。

「じゃあ、私も失礼します」
「はいはい」
ユリアは急いで笹本たちを追いかけた。