FOREVER FRIEND

帰り道‥‥。

「ミカ、よく1人で頑張ったな!お前は悪くない!!気にするな」
三井はミカの頭を優しく撫でた。
三井の手は暖かく、大きかった。

私、何も言ってないのに‥‥‥。

「実はなワシ、リオトに頼まれてお前を迎えに行ったんだ」
「えっ」
「学校から連絡があった時‥‥ちょうど、その場にワシとリオトもいたんだ。
管理人のシゲちゃんから事情を聞いたリオトがな『頼む、ミカを助けてほしい!!』『自分はガキだから感情だけで動いて余計、問題をおこしてしまうから』ってお願いされたんだよ。
だから、シゲちゃんに頼んで、ワシが迎えに行ったんだ!ちなみにシゲちゃんはワシの幼なじみ」
「リオトが‥‥」
「アイツ相当、お前の事心配してたからな。よく、助けてやりたいけど、助けてやれない‥‥自分には何もしてやる事ができない‥‥って悩んでた」
「それって虐めの事ですか?」
「あぁ、お前が隠そうとしてもアイツは全部気づいてた。だからお前と一緒にいる時ぐらいは嫌の事を忘れるくらい、笑わせて楽しませてやるんだって言ってた。
あっ、やっべぇー、これ言ったらいけない事だったわ」

リオトが、そんな事を‥‥。

「なぁ、ミカ。もっとリオトに甘えてもいいんだぞ」
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
「弱音を吐く事は別に恥ずかしい事じゃない。辛い時は誰かに甘えたっていい。
それに、お前にはリオトだけでなく、ルイもいるだろ?ルイも心配してたんだぞ。
まぁ後、ワシもいるんだから1人で抱え込むなよ!」

三井がまた、優しくミカの頭を撫でた。
ミカは三井の言葉が嬉しくて泣きそうになったが涙をこらえた。

「おぉ~っと、噂をすれば本人登場だな!
さて、お邪魔虫はドロンしまーす」
「あの‥‥ありがとうございました」
「おぅ!何かあったらいつでも言えよ、またな!」
三井は急いで立ち去って行った。
リオトが心配してミカを迎えに来た。