FOREVER FRIEND

その後、ミカたちは呼び出され、1人ずつ空いている教室で担任と話し合う事になった。


誰もいない教室でバラバラになった数珠を強く握り締め、担任が来るのを待っていた。

しばらくすると、担任がやってきた。
担任はミカの前に座った途端、怒りぎみに言った。

「大友、女のくせに殴るのはよくないだろ!」
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
「........................」

「..おい、聞いてるのか?自分が何したのか分かってないだろ!!」
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
ミカは黙ったままだった。

「おい!!お前、いいかげん何か言ったらどうなんだ!黙ってたら何も分かんねぇーんだろ!!」
「‥‥じゃあ、お言葉ですが、私が何か言ったらどうにかなるんですか?」
「どうにかなるって‥‥そりゃ~、何か理由があるんだったら、どうにか出来るかもしれないだろ?」
「どうにかって‥‥フッ」
ミカが鼻で笑った。

「あぁ!?何だその態度は!言いたい事があるならちゃんと言えよ!!」

『どんっ!!』
ミカの態度が気に入らない担任が机を叩いた。

「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
「おい!聞いてんのか!!」

「じゃあ‥‥言わせてもらいますけど!先生は私が虐められていた事知ってましたよね?でも、見て見ぬふりをしていた」
「はぁ?そんな事俺が知ってるはずないだろ」
明らかに担任は少し動揺していた。

「それは嘘ですね‥‥誰が見ても分かると思いますけど?」
「どういう意味だ?」
「じゃあ、私が何故、上靴をはいていなかったのか?制服ではなく、1人だけ体操服だったのか?それをあえて先生は何も聞いてこなかった‥‥後、教科書が黒く塗り潰されていた事とか授業してたら嫌でも気づくはずですよね?」
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
「それに前に体育倉庫の時、あの光景を見て、気がつかない人はいないと思いますけど‥‥」

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。

「あぁー、めんどくせぇ」
担任が大きなため息をついた。

「‥‥‥‥‥‥‥?」
「フッ、言っとくけど大体な!虐められる奴がバカなんだよ。どうせ、虐められる奴の方に問題があるに決まってるだろ」

最低だ‥‥コイツ。
ついに本性を出した。