FOREVER FRIEND

ある日、ミカは体調が悪かった為、しばらく学校を休んでいた。
今日は久しぶりに学校に行った日の事。

「おはよう~、ミカ大丈夫?体調は良くなったの?」
ミカの姿に気づいた梨華が、すぐに話しかけてきた。

「うん、なんとか‥‥」
「それは良かったぁ~。それより、大ニュースがあるんだよ」
「えっ、何々?」
「桜がね‥‥斉藤先輩に告るらしいよー」
「マジで?」
「うん、マジマジ。直接本人に聞いてみたら」
「うん、分かった」
ミカと梨華が2人で桜の事を話しながら歩いていると‥。

「おっはー、ミカもう大丈夫なの?」
桜と優希だった。

「うん、大丈夫。それより桜、斉藤先輩に告るって本当?」
「えっ、もう知ってるの?」
「うん、今さっき梨華に聞いたばっかり」
「だったら話しは早いね!ミカにお願いがあるだぁ~。手紙(ラブレター)を斉藤先輩に渡して来てほしんだけど‥‥ダメ?」

「えっ‥‥私が?」
「うん、だって梨華も優希も無理!って言うんだも~ん。ミカはもちろん協力してくれるよね?」
「うっ‥‥うん、別にいいけど」
ミカは断る事が出来なかった。
桜に嫌われたくなかったから‥‥。

「良かったぁ~。ミカなら絶対OKしてくれると思ったんだ」

最悪だ、自分も断れば良かった。
でも、もし断って桜と気まづくなるのは嫌だ。
もしかしたら、明日から無視されるかもしれない。
1人だけにはなりたくない‥‥絶対に。

しかし、これがきっかけで、今まで積み上げてきた『偽りの友情』があっけなく崩れてしまう事など、この時のミカは気付くはずもなかった‥‥。