このお話は夏休み後半まで遡る。
ミカとユリアの距離が少しずつ縮まってた頃のお話。


この日、ユリアとミカは2人でパピヨンの開店準備をしていた。
ルイは買い出しに出かけていていなかった。

ユリアは前から気になっていた事をミカに聞いてみた。

「ねぇミカ、1つだけ前から気になってた事があるんだけど‥‥」
「んっ、何?」
「前にね、三井先生に『私とミカは似た者同士』って言われた事があるんだけど‥‥私には何処が似てるか全く分かんないだよねぇ」
「あぁ、そんな事」
「えっ?そんな事って」
「聞きたい?」
「うん、聞きたい!」

「ユリアはね‥‥昔の私にそっくりだったんだよ」
「昔のミカに?」
「そう、中学時代の私に‥‥」
ミカは過去の事を語りだした。