FOREVER FRIEND

「あぁ~、言いだしっぺで負けるなんて恥ずかしいですね‥‥私の負けです」
「自分、弱すぎたから。でも、さっき言ってたお願いって何?気になるんだけど」

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。

「笑わないで聞いてくれますか?」
「うん」
「実は‥...‥大友さんに勝負で勝って“ユリア”って名前で呼んでもらう事と、一緒にプリクラを撮って欲しいと思ってたんです‥‥」
「はぁっ!?そんな事?」
「‥‥はい」

はぁ~、せっかくのチャンスだったのになぁ。

「ねぇ、じゃあさ、私が勝ったんだから、私のお願いを聞いてもらってもいい?」
「はい、もちろんです」
「私も2つあるんだけど‥」
「私の負けなんで何でも聞きます」
「じゃあまず1つ目は‥‥今から私に敬語を使わない事!」
「えっ?」
「もう1つは‥‥今から私の事を名前で呼ぶ事。もし、破ったらデコピンだから」
「えっ?あの、それって‥‥」
「はい、残念!!同じ事は2回は言いませ~ん。聞いてない“ユリア”が悪いんだから」

「!?」

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。

「あの~、一旦泣いてもいいですか?」
「はいーブー!!早速、敬語使ったのでデコピン!」
「えぇー、そんなぁ」
また2人で顔を合わせて笑った。