ー2日後ー

ユリアは三井に教えてもらった地図を頼りに書いてある場所に向かった。
しかし、地図に書いてあった場所はユリアが想像していたミカの家では無かった‥‥。

そこは、小さな喫茶店だった。
看板には『パピヨン』と書いてあった。

ここでいいのかなぁ?
大友さんの家の地図だと思って来たんだけど‥‥何か予想外だな。

ユリアは恐る恐る店の入り口に近づいた。そしてドアを開けようとしたが横に吊ってあった立て札に「準備中」と書いてあるのに気がついた。ユリアは鍵が掛かっていないか確かめようとドアを開けようとした時だった‥‥。

「!?」
急にドアが開き、中から女性が出てきた。

「もしかしてユリアちゃん?」
「えっ、はっはい」
「話しはみっちーから聞いてるから、一先ず中に入って」
「はい‥‥」
ユリアは言われるまま店内に入った。

店内を見渡すと、カウンター席とテーブル席が少しずつあってこじんまりした喫茶店だった。