はぁ~、何であんな事を大友さんに言っちゃったんだろう‥‥。

ユリアは凄く後悔をしていた。
辺りを見渡すと補習組の生徒たちが楽しそうにバーベキューを満喫していた。
そこにミカの姿は無かった。
ミカはユリアと買い出しから帰って来るとすぐに帰ってしまったからだ。

ユリアはミカに思い切って『友達になってほしい』と伝えたが‥‥呆気なく断れた事に相当、ショックを受けていた。

そんな落ち込んでいる姿に気づいた三井がユリアの元にやってきた。

「おい、佐田どうした?何かあからさまに元気がないけど?」
「‥‥‥誰のせいだと思ってるんですか?先生のせいなんですよ」
ユリアは大きなため息をつきながら言った。

「はぁ?ワシ、何かしたっけ?」

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。

「私‥‥大友さんに振られたんです」
「う"ん?振られた!?」
「はい‥‥私、大友さんに思い切って友達になってもらえないかって聞いたんですけど‥‥‥」

「っで、どうだったんだ?」
「呆気なく断れたんです」
「ぷははははははーー」
三井が爆笑した。

「もぉー、笑い事じゃないんですよ!!
大体、先生がやたら私と大友さんを引き合わせようとしたのがいけないんですよー」
「ぷはははー、まさか佐田がそんなストレートにアイツに言うとか思わなかったわ。以外とお前、積極的なんだな」

「自分でも何であんな事言ったのか‥‥。
正直分からないんです‥‥只、本当に大友さんの事をもっと知りたいと思ったし、仲良くなりたいと思っただけなんです」
「ほぉ~」
「先生はこの前から何でそんなにやたらと、私と大友さんを引き合わせるんですか?」
「だーかーら、それは前にも言っただろ」
「私と大友さんが似てるって事ですか?」
「そう、それ!お前らはいいコンビになる」
「いいコンビって‥‥だから私、大友さんに振られたんですよ?」

「じゃあ、何で振られたのか考えてみたのか?」
「えっ?」
「だから何で振られたのか分からないのか?」
「はい‥‥」
「大友は何で『友達になって下さい』ってお願いしてくる奴を断る必要あると思う?」
「あの、言ってる意味が分からないですけど‥‥‥」
「なぁ佐田、お前の告白を断った理由は何だと思う?」
「そりゃ~、私の事が嫌とか?」
「フッ、ちげーよ!!断った理由、それはな‥‥多分、お前の為なんじゃないのか?」
「私の為?」

先生はさっきから何言ってるの?
意味が分からない。