FOREVER FRIEND

ー検査入院中ー

この日ルイはミカの事で月島に呼び出されていた。

「ルイちゃん、さっそく検査の結果だけど‥‥」
「はい‥‥‥」
「やっぱり、頭の方がね‥‥」
「そんなに、悪いんですか?」
「まぁ、それは後で詳しく言うから」
「じゃあ心臓の方は大丈夫なんですか?」
「心臓の方は変わらないけど最近、また軽い発作が起きてるのは気になるかな。
まぁ、それは薬で抑えられるから‥‥只問題なのは頭の方」
「そんなに悪いんですか?」
「この前から見つかってる謎の陰、腫瘍がね少しだけ大きくなってるのは前に言ったよね?」
「はい」
「正直、その腫瘍がいつ爆発するか分からないんだよねぇ。本当は一度、手術して中を見たいんだけど、ミカちゃんの場合は心臓病の方があるから簡単には出来ない」

「じゃ、どうすれば?」
「リスクを背負って手術をするか、このままもう少し様子みるか‥‥」

「リスクって?」
「もし、今すぐ手術をして、手術中に心臓の発作など何か問題が起きたら死にいたる可能性が高くなる」
「じゃあ、今すぐ手術をしなかったら?」
「頭の方の腫瘍はいつ爆発するか分からない。だから少しずつ検査をして様子を見るしかない」

「そんな‥‥ミカは2つの時限爆弾を背負ってるって事ですよね?」
月島は優しくうなづいた。

「そんなの、酷すぎる‥‥あの子は‥‥ミカはやっと、生きる希望が見つかったんですよ!!大切な存在も出来たばっかりなのに‥‥何でミカなんですか!?何でミカばっかり辛い思いしなきゃいけないの!?
変われるなら私が変わってあげたい‥‥うぅ」
ルイの目から涙が溢れた。

「ねぇルイちゃん、この事ミカちゃんは知ってるの、昔から何でもすべてを話すって約束してるから」
「ミカは何て‥‥?」
「少しでも、死ぬリスクが高くなるなら少ない方を選ぶ。だから今は手術せずにこのまま様子を見てみるだって‥‥」
「ミカ‥‥」
「だからルイちゃん、これからもミカちゃんをしっかり支えてあげて」
「はい‥‥もちろんです」