FOREVER FRIEND

ー次の日ー

可南子たち3人を学校の近くの公園に呼び出してもらった。
ミカは約束の時間より早く行き、可南子たちを待っていると、遠くから3人が歩いて来るのが分かった。

可南子たちは約束の場所に近づくに連れ、自分たちを待っていたのは三井ではなく、ミカだと気付き急に恐怖心が3人に芽生えた。


「こんにちは」
最初に声をかけたのはミカだった。

「こっ、こんにちは‥‥」
可南子が凄く小さな声で言った。

「少し話したい事があるんだけど、時間大丈夫?」
「はっ‥‥はい」
可南子はミカに怯えていた。
また、真美と明日香同じくミカの事が怖くて可南子の後ろに隠れた。

「今日は話しがあって来たんだけど‥‥」
「はっはい‥‥」
「ユリアの事なんだけど‥‥」
その時、可南子たちの顔が一瞬にして青ざめた。

「はい‥‥‥」
「今からの事はユリアには内緒にしてもらいたいんだけど‥‥いいかな?」
「はい‥‥‥」

「ありがとう、実は今日はお願いがあって来てもらったんだけど‥‥」
「おっ、お願いですか?」
「そう、お願い‥‥」

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。

「お願いです!あの子を許して下さい!!」
ミカが深くお辞儀をした。

予想外の展開に3人は物凄く驚いた。

「えっ‥‥」

「あの子は私にとってたった1人のかけがえのない存在なんです。
もう、あの子の辛いのに我慢している顔なんて見たくない、そんな思いもさせたくない。だからお願い!あの子を開放して欲しい。悪いのは全部自分だから。
どうしても怒りが治まらないのなら全部私が受け止めるから、私に何でもして下さい」
ミカは可南子たちに深く頭を下げた。


「あの、大友さん!頭を上げ下さい!!」
「嫌、許して貰うまでは‥‥」
「嫌、あの‥許すも何も悪いのはこっちなんで‥‥一旦頭を上げて貰ってもいいですか?」
ミカがゆっくり頭を上げた。

すると‥‥。

「こちらこそ、幼稚なマネをしてしまってすいませんでした!!」
可南子が頭を下げた。

「すいませんでした!」
さっきまで後ろに隠れていた真美と明日香も可南子の横に並び、一緒に頭を下げた。

「嫌、謝るのは‥.」
「大友さん!それ以上は言わないで下さい。自分らがもっと惨めな気持ちになるだけなんで‥‥安心して下さい。約束します!!今後一切、ユリアに何もしませんから」

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。

「だから、本当にすいませんでした」

「えっ、あっ、分かったから頭をあげて貰ってもいい?」
3人がゆっくり頭を上げた。

「私はそんなつもりじゃあ‥...」
「ユリアがあなたを選んだ理由が分かった気がします」
「えっ?」
「約束は必ず守ります!色々気づかいして頂き有難うございました。それでは失礼します」
可南子がまた、軽く頭を下げそのまま振り返り行ってしまった。

「有難うございました」
真美と明日香も同じようにしてそのまま去って行った。