FOREVER FRIEND

その頃ミカは‥‥。
どうしょうもない気持ちが収まらず只、歩いた。

すると、電話が鳴った。
相手はリオトからだった。


「もしもし」
『もしもし、ミカ今何してんの？』
「別に‥‥」
『暇ならドライブ行こうぜ』
「今、そんな気分‥‥」

『ブッブー！！』
バイクのクラクションの音。

驚いてクラクションが鳴った方を見ると‥‥そこには大きな単車を止め、電話を片手に持ったリオトだった。

「乗れよ！！」
リオトはヘルメットをミカに渡した。
ミカは仕方なく、リオトが運転する単車の後ろに乗った。

リオトは何も聞かずそのままバイクを走らせた。ミカはリオトの後ろに乗ってるだけで、先ほどまでのどうしょうもない気持ちが無くなっていくのが分かった。

リオトといるだけで、怒りや悲しみ、どうしょうもない気持ちが無くなる。
一瞬で魔法にかかったみたいに‥‥。
リオトといると本当、落ち着く。

「ありがとう、リオト」
「えぇーー！！何て？風がキツくて聞こえない」
「ありがとう！！って言ったの」
ミカはさっきより、大きな声で言った。
リオトに聞こえたのか分からないが、リオトがバイクを加速させた。


ありがとう、リオト。
いつも、側にいてくれて‥‥。

大好きだよ。
一生、口にだしては言えないけど‥‥。

ミカはリオトの腰に回してた腕を強く握りしめた。