FOREVER FRIEND

「あーあ、何でわざと怒らす事言っちゃうかな~」
ルイがおぼんの上に出来立てのオムライスを持ちながら三井に問いかけた。

「後、一歩なんだ‥‥」
「?」
ルイが不思議そうな顔で三井を見た。

「後、一歩勇気を出して踏み出せたらミカは変われるはずなんだ」
「どんな風に?」
「今と違う世界が見える。ミカは中学の感情から止まってる。もう、自分が傷つきたくないからずっと殻に閉じ籠ってる。ワシはそこから出して、また綺麗な景色を見せてやりたいんだ」
「う~ん、確かにあの子はあの時から止まってるかもね、もっとウチらにも頼っていいのにね‥‥」

「それに今のミカは自分が生きる意味を見失ってる。病気のせいばかりにして‥‥逃げてる。そんなミカを変えれるのは佐田なんだ。それに佐田も同じように変われるはず、必ずあいつらはもっと成長出来るはずなんだ」

「ふーん、そっかーあの2人上手くいくといいね。つうか、みっちーがそこまで言うなから全対上手くいくんじゃない?‥‥多分」
「フフッ、多分ってお前は相変わらず適当だなぁ」
三井が笑った。

「大丈夫だよ!さぁ、食べて食べて冷めちゃうよ」

「フフッ、おぉ」