「じゃあさ、お互いが喜びそうな物を考えて、当日に交換するっていうのはどう?」
ユリアが嬉しそうに言った。

「分かった、考えとく」
「じゃあ、今日はそろそろ帰るね」
「うん、ありがとう気よつけてね」

ユリアはいつもと同じようにミカに別れを告げ、そのままパピヨンに向かった。

「お疲れ様です」
「おっつー、ミカの様子は?」
「今日も元気そうでした」
「そっかー、いつもありがとうね」
「いえ、私は何も‥‥それより、ミカはいつ位に退院できるんですか?」
「‥‥‥‥さぁ~どれ位かな」
「そんなに心臓悪いんですか?」
「う~ん‥‥‥あっ!?ちょっとトイレしたかったんだ、トイレに行ってくる」
ルイは逃げるようにその場から離れた。

まただ、前に聞いた時にもルイさんに話しをはぐらかされたんだっけ‥‥。
ミカの体の調子、あんまり良くないのかな?
それとも、ほかに何か理由があるのかな‥‥。

ユリアは凄く気になっていた。
だが、ルイに聞いても三井に聞いても、さっきみたいに話しをはぐらかされて詳しく教えてくれなかった。