ミカのいる病室から出て、ロビーに向かう途中、後ろから誰かに呼び止められた。

「すいませーん」
振り返ると、そこには白衣をきた女の先生。
ミカの担当医だった。

「あなたミカちゃんの友達のユリアちゃんだよね?」
「は、はい」
「ちょっと、今時間空いてる?あなたとお話ししたいんだけど?」
「はい、大丈夫です」
「じゃあ、そこに座って」
ユリアは近くにあった長椅子に座った。

「始めまして、ミカちゃんの担当医の『月島』です」
「佐田ユリアです」
ユリアは軽くお辞儀をした。

月島は40歳を過ぎているのに年齢よりも若く見え、凄く綺麗な人だった。
誰が見ても40歳過ぎには見えなかった。