ガラガラガラガラ
図書室のドアを開け中に入った。
中は思ってた以上に生徒が何人かいた。
図書室なんて久しぶりだな。大友さん何処だろう。
ユリアは辺りを見渡しながら歩いた。
少し奥に行くと1番奥の窓際の机にミカがいる事に気がついた。
ミカに近づいてみると‥‥。
ミカは書きかけのノートの上にうつ伏せになって寝ていた。
ユリアは寝ているミカを起こす事が出来なかったのでミカの前の席に座った。
大友さん、本当にいたんだ。
今日は、教室では見かけなかったのに‥‥。
どうして、こんな所にいるのかな?
ゔん、あれ!?これノートに写しているのって、今日習った数学の授業だ。
何でこんな所で勉強してるんだろう?
ユリアはミカが図書室にいる事が気になった。
こんな近くから大友さんが見えるなんて嬉しいかも‥‥。大友さんの匂いがする。
保健室で匂った香水の良い香り。
少し甘い‥‥香り。何処のブランドなんだろう?
後、この綺麗な髪の色。
ユリアは少しの間ミカに見とれてしまっていた。
はっ!?
私、何やってるんだろう。起こさないといけないのに‥‥。
これじゃあ、まるで只の大友さんの追っかけのファンみたいになってるし、もしくはストーカー。
ユリアは恐る恐るミカに声をかけた。
「あの~、すいません大友さん?」
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。
「すいませーん、大友さん‥‥三井先生に頼まれて呼びに来たんですけど?すいません‥‥」
「!?」
ミカがゆっくり顔を上げた。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。
「あの、ごめんなさい!起こしてしまって」
「‥‥‥あぁ、もしかして個人面談?」
「えっ、あっすいません。はい、個人面談です。化学室で待ってるって言ってました」
「そう‥‥でも、呼びに来てもらって悪いんだけど、行かないって伝えておいてくれる?」
「えっ!?あぁ‥‥」
「!?」
「すいません‥‥分かりました」
「ねぇ、もしかして三井に何か言われてる?」
「えっ?」
「アイツに何か脅されてるんじゃないの?」
「あぁ、はい‥すいません。実は大友さんを呼んで来れなかったら、私の単位をやらないと‥‥」
「はぁ~」
ミカは大きなため息をついた。
「チッ!!あのバカ!また、しょうもない事を」
えっ!?今、三井先生の事を『あのバカ』って‥‥。やっぱ先生と大友さんって何か深い関係なのかな。
「何かすいません‥‥」
ユリアは頭を下げて謝った。
「別にあなたが悪いわけじゃないよ。あのバカが考えそうな事だし。わざわざ呼びに来てくれてありがとう」
「えっ、あっ、いえいえ。こちらこそ起こしてしまってすいませんでした」
「‥‥‥フッ」
ミカが鼻で笑った。
「‥‥‥‥‥!?」
「あなた、さっきから謝ってばっかりだね」
一瞬だったがミカの笑った顔をユリアは初めて見てしまった。それは誰が見ても凄く可愛い笑顔だった。
「はい‥」
大友さんが笑った顔、初めて見た。めちゃくちゃ可愛かったんですけどぉ~。
ユリアはミカの笑顔が見れただけで嬉しくなった。
ミカは机の上にあった荷物を鞄の中に片づけていた。
そして荷物を全部鞄の中に入れ終わると、立ち上がってユリアに声をかけた。
「じゃあ、三井の所に行ってくる。わざわざ呼びに来てもらって悪かったね」
「いえ、とんでもないです‥‥」
もっと大友さんと居たかったなぁ。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。
ミカが歩きだそうとした時だった‥。
「あの、大友さん!!」
ユリアは急に立ち上がりミカを呼び止めてしまった。
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥?」
えっ、あっ?私、何やってんだろ?何で急に大友さんを引き止めてしまったんだろ。
とっさに口と体が勝手に動いてしまった。
どうしょう、どうしょう。
「何?」
「えっと‥‥」
「何もないなら、行くけど?」
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
何か言わなきゃ‥‥。
何かないかな‥‥。
もう、何でもいいや。
「あの、あなたにとって本当の友情とは何ですか?」
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
あぁぁー、私のバカ!何言い出してるの!!
大友さん絶対、困ってる。
「大友さんすいません!!急に変な事聞いて!忘れて下さい」
ユリアは頭を深く下げて謝った。
すると‥‥。
「本当の友情か‥‥。私にもまだ分からないけどさ、でも『素の自分』が見せられる同士が本当の友達ってもんじゃないの?」
そう答えるとミカはそのまま図書室から出て行ってしまった。
ユリアはその場で考えた。
ミカが答えてくれた『素の自分』とは‥‥。
ダメだ、私にはまだ分からない。
私にも分わかる日が来るのかな?
それより私、もっと大事な事を大友さんに言わなくちゃいけないのに言ってない。
今言わなきゃ、多分また後悔する‥‥。
図書室のドアを開け中に入った。
中は思ってた以上に生徒が何人かいた。
図書室なんて久しぶりだな。大友さん何処だろう。
ユリアは辺りを見渡しながら歩いた。
少し奥に行くと1番奥の窓際の机にミカがいる事に気がついた。
ミカに近づいてみると‥‥。
ミカは書きかけのノートの上にうつ伏せになって寝ていた。
ユリアは寝ているミカを起こす事が出来なかったのでミカの前の席に座った。
大友さん、本当にいたんだ。
今日は、教室では見かけなかったのに‥‥。
どうして、こんな所にいるのかな?
ゔん、あれ!?これノートに写しているのって、今日習った数学の授業だ。
何でこんな所で勉強してるんだろう?
ユリアはミカが図書室にいる事が気になった。
こんな近くから大友さんが見えるなんて嬉しいかも‥‥。大友さんの匂いがする。
保健室で匂った香水の良い香り。
少し甘い‥‥香り。何処のブランドなんだろう?
後、この綺麗な髪の色。
ユリアは少しの間ミカに見とれてしまっていた。
はっ!?
私、何やってるんだろう。起こさないといけないのに‥‥。
これじゃあ、まるで只の大友さんの追っかけのファンみたいになってるし、もしくはストーカー。
ユリアは恐る恐るミカに声をかけた。
「あの~、すいません大友さん?」
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。
「すいませーん、大友さん‥‥三井先生に頼まれて呼びに来たんですけど?すいません‥‥」
「!?」
ミカがゆっくり顔を上げた。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。
「あの、ごめんなさい!起こしてしまって」
「‥‥‥あぁ、もしかして個人面談?」
「えっ、あっすいません。はい、個人面談です。化学室で待ってるって言ってました」
「そう‥‥でも、呼びに来てもらって悪いんだけど、行かないって伝えておいてくれる?」
「えっ!?あぁ‥‥」
「!?」
「すいません‥‥分かりました」
「ねぇ、もしかして三井に何か言われてる?」
「えっ?」
「アイツに何か脅されてるんじゃないの?」
「あぁ、はい‥すいません。実は大友さんを呼んで来れなかったら、私の単位をやらないと‥‥」
「はぁ~」
ミカは大きなため息をついた。
「チッ!!あのバカ!また、しょうもない事を」
えっ!?今、三井先生の事を『あのバカ』って‥‥。やっぱ先生と大友さんって何か深い関係なのかな。
「何かすいません‥‥」
ユリアは頭を下げて謝った。
「別にあなたが悪いわけじゃないよ。あのバカが考えそうな事だし。わざわざ呼びに来てくれてありがとう」
「えっ、あっ、いえいえ。こちらこそ起こしてしまってすいませんでした」
「‥‥‥フッ」
ミカが鼻で笑った。
「‥‥‥‥‥!?」
「あなた、さっきから謝ってばっかりだね」
一瞬だったがミカの笑った顔をユリアは初めて見てしまった。それは誰が見ても凄く可愛い笑顔だった。
「はい‥」
大友さんが笑った顔、初めて見た。めちゃくちゃ可愛かったんですけどぉ~。
ユリアはミカの笑顔が見れただけで嬉しくなった。
ミカは机の上にあった荷物を鞄の中に片づけていた。
そして荷物を全部鞄の中に入れ終わると、立ち上がってユリアに声をかけた。
「じゃあ、三井の所に行ってくる。わざわざ呼びに来てもらって悪かったね」
「いえ、とんでもないです‥‥」
もっと大友さんと居たかったなぁ。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。
ミカが歩きだそうとした時だった‥。
「あの、大友さん!!」
ユリアは急に立ち上がりミカを呼び止めてしまった。
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥?」
えっ、あっ?私、何やってんだろ?何で急に大友さんを引き止めてしまったんだろ。
とっさに口と体が勝手に動いてしまった。
どうしょう、どうしょう。
「何?」
「えっと‥‥」
「何もないなら、行くけど?」
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
何か言わなきゃ‥‥。
何かないかな‥‥。
もう、何でもいいや。
「あの、あなたにとって本当の友情とは何ですか?」
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
あぁぁー、私のバカ!何言い出してるの!!
大友さん絶対、困ってる。
「大友さんすいません!!急に変な事聞いて!忘れて下さい」
ユリアは頭を深く下げて謝った。
すると‥‥。
「本当の友情か‥‥。私にもまだ分からないけどさ、でも『素の自分』が見せられる同士が本当の友達ってもんじゃないの?」
そう答えるとミカはそのまま図書室から出て行ってしまった。
ユリアはその場で考えた。
ミカが答えてくれた『素の自分』とは‥‥。
ダメだ、私にはまだ分からない。
私にも分わかる日が来るのかな?
それより私、もっと大事な事を大友さんに言わなくちゃいけないのに言ってない。
今言わなきゃ、多分また後悔する‥‥。

