「…………………体、貸せ。」
『っはぁ!?』
布団にくるまるようにしていたあたしから布団を引き剥がし、いきなりそんなことを言う。
『意味わかんなっっっ』
びっくりして振り返って文句を言おうとした時
ふわりと柔らかいものがあたしの唇を奪っていた。
あの目覚めた時、口移しで水を飲まされた時とは違う。
ちゅっ
と音を立てて何度も何度も唇を押し当ててくる。
顔だけ振り返っている状態で、苦しい。
そんなあたしに気がついたのか、ぐいっと手を引かれ、
ーーーーー!?!?!?
あたしは仰向け
龍牙はそんなあたしにまたがっていた。

