『っえ。』
そんな、名前しか知らないものを言われても…。
もしかして、今体がこんなに熱いのは、
………………え、そういうこと?
体の熱とは対照的に顔から血が引く気がする。
「何が一番その薬に効くか、分かるか?」
『…………なんとなく。』
媚薬ってあれだよね、大人のその…そういう行為の、その…………。
何となく、気まずい空気が流れる。
「傷口はすぐ治せた。
薬も多少は軽くなってるはずなんだが…。」
言いにくそうな龍牙。
『…………大丈夫、寝てたら治るでしょ。』
薬がきれるまで眠り続けるしかない。
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