animal☆world


『っえ。』


そんな、名前しか知らないものを言われても…。


もしかして、今体がこんなに熱いのは、


………………え、そういうこと?




体の熱とは対照的に顔から血が引く気がする。



「何が一番その薬に効くか、分かるか?」


『…………なんとなく。』



媚薬ってあれだよね、大人のその…そういう行為の、その…………。




何となく、気まずい空気が流れる。

「傷口はすぐ治せた。

薬も多少は軽くなってるはずなんだが…。」


言いにくそうな龍牙。



『…………大丈夫、寝てたら治るでしょ。』


薬がきれるまで眠り続けるしかない。