絶句するあたしを見て近寄ってきたタマも、〈社会の教科書に出てきそうな服だな。〉と呟いた。 渡されたのは白の洋服だった。 ーーーこれを洋服と呼べるかは別だが。 とりあえず身につけてみる。 『…………どう?』 〈………………………髪の毛2つ結びにして毛先耳のとこにつけたら卑弥呼。〉 …………………………ですよね。 鏡がないから自分の姿は見れないが、そんな感じがする、自分でも。