animal☆world



「龍牙様。持って参りました。」



ボンと言う音共に現れたのはさっきの小さな男の子。

「あぁ。」


龍牙はそれだけいい、あたしから離れた。



「お前はそれに着替えろ。

その衣類はもう使えないだろ。」


言われて布団のようなものをめくれば、着ていた白のブラウスはところどころ破け下着も透けている。

履いていた膝丈のスカートもビリビリだ。



『ありがとう。』


素直に受け取ろうと手を伸ばせば、小さな男の子はジロリとあたしを見て


ぶっきらぼうに叩きつけてきた。



〈おい!藍!〉

タマが声を荒げる。


「タマ、お前は好きだ。

でもニートは嫌いだ。ユラ様が認めても、俺は龍牙様が認めない限り認める気はない。」


それだけ言い、龍牙に一礼すると


ボン


と再び音を鳴らして姿を消した。