おばあちゃんが知り合いからもらったというオス三毛猫という希少な猫、タマとあたしが仲良くなるのには5分とかからなかった。




「三毛猫のオスですって!?!?」


お母さんは明らかに目をお金の形にし、


「ニャーニャーうるさくされたら勉強できないじゃない。」


お姉ちゃんはいやそうな顔。


「……家の中毛だらけになるんじゃないのか。」


潔癖のお父さんも渋い顔をしていた。




が、そんな家族をおばあちゃんはひとけりし、


ずっとペット…というか友達が欲しかったあたしは、こうしてタマと出会えたのだ。





…そこからあたしの生活は一変した。




タマはすこぶる賢い猫だった。