<美聡っ!!> 思わず起き上ったあたしに思い切り飛び乗ってきたタマ。 『うほっ!?』 変な声が出たしおまけにいたい。 怒ろうと思ったところで滑り落ちてきた水滴に驚いた。 ……涙だ。 <馬鹿美聡っ。俺のことかばいやがってっ。> ……あたしたち…生きてるの? <お前、一週間寝たきりだったんだぞっ。 龍牙がみつけてくれて助けてくれなかったら、俺っ俺っ…> 『…タマ…。』 やっと名前を呼んで、ギュッと抱きしめる。 ……生きてるんだ。