<厄介なのは、アイツらになんて言うかだな。> そう、そこなのだ。 又吉…猿に聞いたなんていえば、またヒステリックに「やめて!」ってあの母親はいうだろうし、お姉ちゃんは非科学的なものは信じないからどうせまた嘘つき呼ばわり。 <でも今回ばっかりは言わないと俺らまで命の危機だろ?> 『そうよね。』 気は重いが、言うしかないのだ。 タマとあたしは、家族のもとに駆けだした。 が。