無遠慮に他人の中に踏み込んで来て、上から目線で情報を寄越せと言う。教えてもらえるのが当然と思っている。
――不愉快。
「比呂くんにでも聞いたら? 友達なんでしょ」
「……北見って、そんなキャラだっけ」
「そうだよ。瀬戸くんが知らないだけ」
ピシャリと言って、瀬戸くんをはねのける。
「あぁ、もしかしてまだ喧嘩中なの」
私が言うと、瀬戸くんは一瞬驚いたように見えたが、それはすぐに渋い顔へと変わった。図星のようだ。
「……それも知ってるのかよ。お前ら本当はどういう関係なんだよ。仲良いのか、悪いのかはっきりしてくれ」
「……私と比呂くんは、親同士の結構で家族になった、ただの兄妹だよ」
「そんなわけあるか。父親の再婚話が上がってから……あいつは、比呂は様子が変わった」

