義兄(あに)と悪魔と私

 
この日をもって、俺は円との関係を終わりにした。

円にとって喜ぶべき日だったはずなのに、それからの円の様子は目に見えて暗くなっていった。

学校は休まなかったが、毎日良子さんの作ってくれたお弁当が、いつもテーブルの上に残っている。

友達ともまだ上手くいっていないようで、円は昼休みになるといつも姿を消した。

何かしたかった。それが自己満足でも。
だって、全部俺のせいなんだ。

「何しに来たの、私と一緒にいるところなんて見られない方がいいよ。私も見られたくないし」

コウから聞き出して屋上に向かうと、円が一人でいた。
相変わらず冷たくて、辛辣。
でも今にも泣きそうな顔。