「謝らないで。おかしいよ、今更」
円は言った。
俺には謝る資格すらないのだと気づく。
「そういう円も、おかしかったけどな。なんか嫉妬してるみたいなこと言うし……まさか、俺に惚れちゃった?」
そうなればもう、俺は必死に茶化して気持ちを隠す他ない。
「なーんて、そんななわけないか」
「そうだよ。そんなわけないじゃん。今のは聞かなかったことにするから、比呂くんも忘れて」
分かった、と言った。
それ以外にはなかった。
それから何を話したのかは、あまり覚えていなくて、とにかく超絶絶叫コースターに乗った時の気持ち悪さばかりが思い出せる。
上下左右に揺られ、お化けに驚かされる。
お化けが怖かったわけではないが、本当の意味で吐きそうになりながら地上に降りた。

