「馬鹿言うな……おれは」
「それじゃあ、お前には関係ないな」
ピシャリと言ってはねのける。
「あっそ! じゃあ勝手にしろよ!」
コウは俺に背を向けてベッドに入ると、それっきりこちらを向かなかった。
コウを怒らせるのは、分かっていた。
だけどどうして、本当のことなんて言えるだろう。
そうして結局、俺は修学旅行二日目の自由行動をぼっちで過ごす羽目になったのだから、笑える。
翌日になると、どんどん後悔が大きくなった。
せっかくのテーマパークを一人でぶらぶらしていると、尚更だった。
「比呂、くん……」
円と会ったのは、本当に偶然。
彼女も、梶川とはぐれてしまったらしく一人だった。

