ーーめいsideーーーーーーー
柏木先生の家で、住み込みで働くことになって一週間が過ぎようとしている。
けれど、今のところは【私の知らない私】が、暴走した様子はない…。
本当によかった……
先生の家にお世話になってから、心なしか、とても精神的に安定している気がする。
「お〜い」
「はい!今行きますっ!!」
こうして先生の声がする度に、
私は先生のもとへと駆けていき、
先生のちょっとした用事を代わりに済ませたり、
お風呂を洗ったり、ご飯を作って呼びに行ったりしていて……
出逢ってから僅か数日とは思えないほど、この生活に慣れはじめてきていた。
確かに先生は、口は悪いけれど、
その日の仕事がひと段落すると、
必ず私の分も紅茶を淹れてくれる。
この紅茶を一杯、
ふたりで向かい合って……
たわいもないことを話しながら飲む。
この時間が、私の毎日の最大の楽しみになってきている。

