何だか視線をそらせなくなって見つめていると端麗な唇が動いた。 『名前』 『え?』 名前? 私の名前のことかな 『澪梨です』 するとその男の子は少し驚いた後、一瞬だけどとても優しそうな目で笑った。 ドキッ 胸の奥の方が疼く。