甘酸っぱい恋の味


こんな状況とはいえ呼び捨てって恥ずかしい。



言われた通りにしたんだからこれで文句ないよね!



フッと顔が離れたかと思うと目をそらして手で顔を覆っている駿がいた。



どうしたんだろう、と思いながらいつもの癖でメガネをクイッと上にあげようとした。



あげようとしたんだけど・・・



め、眼鏡がなぁああい!



『あれっ、私どこにやっ』



言いかけた時カチャっと駿の手が私の目元にメガネをかけた。



「!? いつの間に!?」