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それからたくさんのアトラクションに乗ったり、かわいいキャラクターのショーをみて楽しんだ。
どんなに、楽しくても、優策は頭から離れることはなかった。
…もうすぐ、夕暮れだ。
帰り始めるお客さんもぼちぼちいた。
「先輩…最後に観覧車乗りませんか?」
観覧車…かぁ…何年ぶりだろう…
最後に乗ったのはいつだろうか。
「…いいよ」
私と沼田君は、キャストのお姉さんに誘導され真っ赤なゴンドラに乗った。
ゴンドラの中は、シーンと静まり帰り。
空が真っ赤に燃えていた。
優策に会いたい。
あぁ。このモヤモヤじはきっとー・・・
恋だ。
優策のことが好きだったんだ。
すると、頬にツーっと何かが流れ落ちてきた。
「…先輩」
小さなゴンドラの中に沼田君の声が響く。
「先輩のこと好きが好きです。俺と付き合ってください。」
「…ごめんなさい。私…優策のことが好きです!!」
あっ…
すると、沼田君はぷはっと笑った。
良かった。
ゴトンと言う音と同時にゴンドラの扉が開いた。
そして、沼田くんは
「先輩。幸せになってくださいね」と目を真っ赤ににしながら、降りて行った。
ありがとうー・・・


