私は、すぐさま彼の元へいき「ハイ」と手に持っていたミルクティーを差し出した

彼はうつむいたままミルクティーを受け取りつぶやき始めた

「…俺、好きな人に振られちゃったんスよ」

見なくてもわかった、彼の目にはいまにも泣き出しそうなくらいいっぱいの涙が溜まっていた

それでも、彼は顔を上げまっすぐ前を向きながらこう言った

「…でも、いつまでも下向いてちゃダメですよね!
…それに、いい人見つけたし。ありがとうございました!あ、俺1年B組沼田 俊です!またね、先輩」
「…またね」