ー周りの音なんて聞こえるわけがなくて

ただ、呆然と歪んだ花火を眺めているだけだった


ー・・大きな花火は視界から消え代わりに顔があった

もしかしたら…!
と思い、この日の為に買った浴衣の袖で目いっぱいの涙を拭いた


「ー・・・どうしたの?」


私の望んでた人ではなかった