市の予選1日目。 個人戦。 一回戦目。同じ年の人と当たった。 「始めっっ!!」 審判の声がかかる。 「「ヤァー!!」 二人同時に気合をかける。 竹刀がぶつかり合う音が心地よく響く。 相手の剣先が少し上がった。 今だ。 「コテェェェーーー !」 私は相手の小手をめがけて竹刀をふった。