「それより、そろそろここから離れた方が良いのでは?野次馬の数が増えてきましたよ」
「…あぁ、そうだな。圭人、後は頼んだ」
「かしこまりました」
「美優、行くぞ」
洋輔は、美優を抱きしめたまま、そのまま歩き始めた。
「ま、待て!僕の美優を何処に連れて行くんだ!」
「美優さんは貴方の物ではないです。良い加減、目を覚ましたらどうですか?ストーカーの佐藤さん?」
「っつ…」
圭人とストーカー男が何やら揉めているようであったが、美優は耳を傾けることなく、洋輔に着いて行った。
ようやく、これで美優のストーカー事件は解決するのであった。

