俺様社長に捕らわれて






そんな日が何日も何日も続いていた。
しかし、不思議なことに、会社から直接家に帰る時にはつけられている様子はなく、学校へ通った日だけは、誰かにつけられているような感覚に陥っているのであった。




どうしたら良いのだろうと美優は困り、一人悩み続けていた。



そしてこの日も、学校が終わり、自宅へ戻ろうとしていた。
相変わらず、美優の後を誰かが付けているようで、美優が歩く速さと同じように歩いてくる人影を感じていた。
美優が恐怖で怯えていると、後ろからクラクションの音が鳴り響いた。



恐る恐る振り返ってみると、運転席から洋輔が降りてきたのである。
美優は安心して、その場所に座り込んでしまった。