「すみません…。こればっかりは、昔からお嬢様とお呼びしておりましたので、もうこれは癖になっているとしか言いようがありません」 「今は一緒に働いている身なので、ぜひ他の同僚の方に対する態度と同じにしてください」 「努力します…。それで、何をそんなに難しそうな表情をしているんですか?」 「実は…」 美優は、先程の社長室での出来事を田中に話し始めた。 話を聞いた田中は、美優を微笑みながら聞いていた。