「何?今、気付いた感じ?」 「っるせー…」 「まぁ、手段を選ばず、手に入れることを優先した結果だし、仕方ないだろうけどね」 「…ハァー…そうだな」 「お前、相当苦労するぜ?」 「わかってる。自分が蒔いた種の責任はきちんととるさ。例え時間がかかってもな」 洋輔は、これからの道のりを考えると、頭が痛くなるような思いだった。 しかし、これは自分で蒔いた種。 美優を諦められるかと聞かれたらそれは勿論否。 洋輔は、苦戦しても必ず藤堂社長に認められるように、頑張るしかないと心に誓ったのであった。