私が信号待ちをしていると、後ろから誰かに話しかけられた。



「バス、乗れてよかったね」



?!



後ろをふりかえると、そこには篠山くんが立っていた。



「えっ?なんで知ってるの?」



「俺もあのバス乗ってたから」



「あ、そうなんだ…」



私が次の言葉に詰まっていると、幸いなことに信号が青に変わった。



「じゃ」


篠山くんはそう言うとスタスタ歩いていった。